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7/7(金)に行われました、梶野彰一トークショウはおかげさまで満員の大盛況となりました! ここで、チケットを手に入れ ることができなかった方、遠方のため来られなかった方、その他にもどんなトークショウだったのかな? と思った方々のた めに! ここでトークショウの模様を一挙公開!! 先行上映終了後に、新竪町にあるsalon'Sui' で行われましたイベント “Salone”もくつろげる、楽しいイベントとなりました! それでは、梶野さんのエスプリのきいたお話、とくとご覧下さい! ---えーと、それではそろそろ始めたいと思います。
近越:こんにちは。とりあえず今日は、えーと、集まっていただいてありがとうございます。 梶野:どうも今晩は。 近越:こちらが中川さんです。 中川:(ぺこり) 近越:とりあえず今回、トークショウということなんですけども、映画の方はわりと、 梶野:ハイ。 近越:まず、今回「ヴァージン・スーサイズ」のサウンドトラックをリリースする経緯について 梶野:えっとー、もともとですね、あの、ぼくはアメリカには友達がほとんどいないんですけども、 近越:ハイ。 梶野:ソフィア・コッポラともなんとも書いてなかったですけど、なかにAIR(エール)って―フランスのバンドで、 近越:なるほど。 梶野:これは誰だ?って言ったら、ソフィア・コッポラの映画だっていうことで。 近越:とりあえずあれですよね。選曲っていうか、曲だけは決まってて。 梶野:そうですね。 近越:選曲をしたのがスパイク・ジョンズじゃないんですか? 梶野:いや、ブライアン・・・ 近越:あっ。 梶野:ブライアン・リエトゼルです。 近越:で、曲だけ決まってたんですよね。 梶野:そうですそうです。 近越:曲順とかはこっち(日本)で梶野さんが・・・ 梶野:あっ、そうですね。アメリカ盤と日本盤、出ているんですけれども、日本盤の方は曲順を勝手に変えてと言うか・・・ 近越:けっこう、曲順も印象的な曲順と言えば曲順で、わりと、間の曲間とかもけっこう・・・ 梶野:はい。 近越:考えてやられているそうなんで。で、あと、アナログ盤とCDと出ているんですけど、両方ともアートディレクション、 梶野:えーと、もともとアメリカからですね、全然ジャケットが来なかったんですよ。暮れなんですけど。 近越:そうですね。 梶野:で、デザインをこっちでやるということで。で、あの、映画が始まって最初のシーンで、いろんなロゴというか、 近越:サントラ盤を買われた人もいると思うんですけど、わりと、インナースリーヴの写真とか―この写真もソフィアが、
梶野:ええとですね、このぐらい(シネモンド劇場内)ぐらいのスペースで、なんか対談というか、 近越:挟まれ・・・ 梶野:僕はどうしていいのか・・・ 近越:わからず。(笑) 梶野:わからず。(笑)もどもどとしておりましたから。でも、ソフィア・コッポラってすごい、ええと、 近越:後は映画観てもらえばわかると思うんですけど、けっこう収録曲が80年代のいわゆる有名な10ccとか 梶野:そうですね。 近越:それで、使われている音楽の事とか気にしながら観てもらえたら・・・ 梶野:そうですね。AIRって言うのはインストの曲なんですけども、回想するシーンとかあって、 近越:リンクした感じ? 梶野:キラキラした感じというか、言葉では表せないんですけれども、鳥肌が立つという感じで。うん。 近越:けっこう選曲で、一曲、すごく迷った曲が、入れるのにどの辺に入れようか・・・ 梶野:そうですね。HEARTという、70年代の、ええと、ハードロックと言うんでしょうか?(笑) 近越:そうですね。商業的な、わりと。 梶野:の、バンドなんですけど、他の70年代のヒット曲が並んでいる中で、そのHEARTはすごく異色だなという、 近越:先にサントラだけ聞くとちょっと浮いた感じするんですけど、 梶野:うん。 近越:でも、映画観た後だと、映画の中ではすごいはまってるんで、 梶野:鳥肌モンと言うか・・・ 近越:鳥肌モンのね(笑)・・・
近越:・・・なんか、すっごい場が盛り下がったとこで、(笑) 梶野:見どころですか。やっぱり、こう、少女たちのですね、 近越:ロリータ。 梶野:ロリータと安直に結び付けてしまうと、僕の趣味に走ってしまうと、アレなんですけれども(笑) 近越:鳥肌な感じで。 梶野:うん。で、最後ちょっと・・・涙って感じかなあとか。 近越:当然、音楽も印象的なんですけども、映像とかもすごい、一枚一枚の写真じゃないですけども、 梶野:そうですね。本当にね、ソフィア・コッポラっていろんなことをやってる人じゃないですか。 近越:そうですね。 梶野:やっぱり今の感じの写真の人なので。たとえば、逆光とかっていうのは、すっごい僕は印象的でしたね。 近越:そうですね。結構この写真(サントラ盤の裏ジャケの写真)とかは良い例というか、アレなんですけど・・・ 梶野:光と影って感じで・・・ 近越:感じですね。映画もそういう光と影じゃないけど・・・ 梶野:青春の光と影って感じですよね。 近越:ですよね。で、くらい映画って言えば暗い映画なんだけど、でもあんまり感傷的にさせない感じというか、 梶野:しんみりはしちゃうんだけど・・・なんか、ほのぼのもするというか。 近越:そうですね。 梶野:たぶんそれって、舞台が70年代っていうちょっと懐古的というか、レトロな感じもあるし、 近越:後、この映画、梶野さん的にけっこう印象に残った部分とかって、ありますか。 梶野:(笑)
近越:とくにまあ、何回も観れる映画じゃないですか。 梶野:そうですね。 近越:サントラ聞いて、またもう一回観ると全然違った見方できるし。 梶野:でも、ここでくる、とか。何度も観てると。僕5回観たんですよ。だから、ここでくる、っていうのが分かって、 近越:だから、使われてる音楽が分かるとよけいにすごい。 梶野:そうですね。なんか、僕らで話してるとどうしても音楽の方に行っちゃうんですけれども。 近越:グッとくる。 梶野:僕らかなりグッときてたんですけど、でもある時、試写かなんかで、いろんな人がガーっているとこで観てた時に、 近越:微妙なとこなんですよ。 梶野:かっこいいのとかっこわるいのってすごい微妙じゃないですか。 近越:だから、けっこう使われてる音楽も確かに微妙っていうか。 梶野:かなりダサいですよね。 近越:でもなんか、ギリギリオッケーっていうか。むしろそれじゃなきゃダメだって感じですから。 梶野:逆になんか、ソフィア・コッポラがパッケージというか、 近越:だから、ここまで最近の映画の中で音楽とリンクしているというか、ある意味。 梶野:そうですね。あと、もう本当この時期に70年代というモチーフをポンと出してくるタイミングの良さと言うか。 近越:寝かし時と言うか。 梶野:寝かし時を。それはもう、川勝(正幸)さんの言葉を借りて言うならそんな感じかなあと思うんですけどね。 近越:今日来てる方とかには、あんまり音楽とか気にしないで観られる方も多いと思うんですけど、 梶野:そうですね。 近越:思うンですよ。 梶野:サントラとか買ってくれたら嬉しいっす。
近越:で、CDとアナログ出てるんですけど、やっぱりアナログのほうがいいですよね。 梶野:それはやっぱり映画でもね、レコードがモチーフになってて。 近越:レコードがモチーフになってるっていうのもあるんで、自分で針落として、 梶野:一応ね、針落として1曲目に流れる曲はA面の1曲目とB面の1曲目にしようと思って、あえて。 近越:なるほど。あえて。映画の疑似体験みたいのできるし。 梶野:でも、みんなあんまりレコードプレイヤーとか、持ってないんですよね。 近越:ああ。でも、持ってなくても・・・(笑) 梶野:買うべきでしょう?(笑) 近越:だから、もうこれだけでも一個の作品じゃないけども、飾っとけるし。 梶野:なんかねえ、もうやりたい放題やっちゃったんですよ。アナログは。 近越:CDはもう、ブックレットとCDみたいな普通の体裁なんですけど、アナログは結構おまけとかあって、 梶野:アナログは限定ですよ、 近越:あともう・・・ 中川:(中に入っているおまけをいろいろ取り出す) 梶野:あ、それは広告なんですよ。(笑) 近越:後50枚くらいしかないんですよね。 梶野:うちの在庫ももう、底を尽きつつ。 近越:秋からフランスでも「ヴァージン・スーサイズ」公開になるんですけど、もう既にフランスでもアナログがズラリと。 梶野:そうなんですよ。なんかフランス盤というのが出ていなくて(日本から)取ってくれていて。 近越:だから、もうCD買われた方もいるとは思うんですけど、ここはあえて・・・、アナログ・・・ 梶野:そんなにお世話になっても。(笑)CDでもいいですよ。(笑) 近越:アナログのほうが僕は・・・。二枚買い、するのがいいんじゃないのかなあとかって・・・(笑)思うんですけど。 梶野:(笑)l'apres midiで。 近越:そう。ぜひl'apres midiで。(笑)絶賛発売中なわけで。 梶野:営業上手ですね。 近越:いいえ。(笑)他、なんかあります?
中川:出演者の女の子って、これみんなアメリカ人なのかな? 梶野:そうですそうです。それで、あの、四女の役のラックスという子がいるんですけれども、 近越:このラックスって、あの、有名なところで言うと、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」っていう。 梶野:あ、そうそう。 近越:あったんですけど、その映画で子役みたいな感じで、トム・クルーズと一緒に出てた女の子のおっきくなった版。 梶野:そうそう。でも、僕、その「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」って観てないんで分かんないんですけど。 近越:けど、なんか、印象ありますよ。目とか、もともとキツイ感じの目だったんで。 梶野:そうですね。脇役がすごい、しっかりしてますよね。 近越:主役は結構、危ういと言えば危ういんですけど、周りがしっかりと固めてて。 梶野:でも、演技はそんな危うくないと思いますけどね。 近越:そうですね。 中川:でもやっぱりビジュアルのせいかなあ。あんまりアメリカの子っぽく見えないンですよね。 梶野:ああ。 中川:なんか。そうは思わない? 梶野:そうですね。そうですかね。(笑)あの、長女の女の子って、MILK FEDのモデルとかやってるコなんですよ。 近越:結構、脇の俳優さんに注目するとまた、大物というか。 梶野:しっかりとした配役らしいですね。 近越:個人的には、学園のアイドルの男の子の現在みたいな感じで出てる、マイケル・パレっているんですけど、 梶野:ちなみに彼はどんな? 近越:彼は、なんって言うんですか、B級一Vシネっぽい感じの俳優さんなんですけど、 梶野:なんか、彼も危うい感じで出てますね。 近越:危うい感じですね。映画全体が繊細で危うい感じなんで。 梶野:ですね。第一回監督作品だから。それに、ほら、よくいろんなことをしている人が撮る映画って、 近越:そうですね。 梶野:でも、なんかスゴイ完成度の高いというか。それは思いました。 近越:短編とかは結構撮ってたらしいんですけど、長篇でここまですごい完成度ってすごいですよね。 梶野:それはやっぱりお父さんの・・・ 近越:遺伝ですかね。 梶野:ええ。あるんじゃないでしょうか。 近越:今、彼女の旦那さんも結構有名な、スパイク・ジョンズっていう。もともと、ミュージック・ビデオとか・・・ 梶野:そうですね。ビースティ・ボーイズとか、ファットボーイスリムとか。 近越:結構作ってる人で。最近、「スリー・キングス」とか有名な映画で俳優として出たりとか、 梶野:これ、relaxでもう、出てましたね。 近越:コレ「ヴァージン・スーサイズ」と違っておバカな、ジョン・マルコビッチの頭の中に入るっていう 梶野:夫婦揃って。 近越:すごいですよね。多才と言うか。 梶野:多才。というか、最近そのへんの。 近越:動きがすごい。 梶野:アメリカ西海岸系ってすごいですよね。 近越:そうですよね。 梶野:僕もそこに入りたくて・・・ 近越:(笑)入らないと思いますよ。入れないですよ。(笑)あんまり似合わないですよ。 梶野:そうかなあ・・・ 近越:・・・ゴメンなさい。(笑)・・・まあ、こんな感じですか。 梶野:はい。じゃあ、これからもフレンチ一本でいきます。 近越:いきましょう(笑)あの、もう、つまんない話は終わるんで。 中川:えーとね、そろそろ本題の映画のほうに行って、実際観てもらわなければいけないので、短かめにいきます。 近越:この終わったあとに粋〈Sui〉って所でイベントがあるんですけど、チケットもうないんですけど。 中川:この中にも来る人いると思うんで、また映画が終わったあとで、ゆっくりとね、楽しみたいと思いますんで、 近越:あと、その、エスケープのチケット、今回、整理番号とか、ちょっとやらしい
さてさて、トークショウは楽しんでいただけましたでしょうか? 当日はたくさんのお客様をはじめ
エスプリ溢れる作品のリリースで内外より高い評価を受けるレーベル『L'APPAREIL-PHOTObis』主宰。
「ヴァージン・スーサイズ」
渋谷店をはじめ都内各店で、初登場1位を記録。その後も、爆発的人気でチャート独走中のこのサントラ。 |